呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

参加メンバーはこちら

呟怖.ORGと参加について

夜の公園に人が居る。フードを目深に被り、籠を持って何か拾っては入れている。
手にしたモノがジジジッと音を立てたので、その人は少し見詰めてから強く握り静かにさせた。蝉か…
こちらを向いた一瞬口元に鋭く尖るものが見えたその人は、私に頭を下げ、持った籠に火を着けて飛び去った。
#呟怖

加速前の車窓から気づいたマンションの一室はいつもカーテンが開いていて、男女が食事をしているのが見える。男は窓に背を向けていて、日を追うごとに様子が変わり、ある日見慣れた服の中身が黒く崩れ視界から消えた。
翌日迷った末に目をやると、男女はまた食事をしていた。
男の服が違う。
#呟怖

「夕べの夢が何だかね」と友人が話し始めた。
どこもかしこも信号だらけで私の車は赤信号でずっと止まっているの。他の車は青でどんどん進んで行くから、車線変更するとまた赤。前も後ろも車がいなくて…
ナビの表示は真っ黒。
「ね、変な夢」
店を出た友人はいきなり倒れそのまま逝った。
#呟怖

公園で目を剥き一点を指差している男が居る。パフォーマンスかと周りはさして気にする事無く通り過ぎて行くが、男の顔は苦しげだ。
「大丈夫ですか?」肩に手を触れた途端男は消えた。全てを理解した私は男の代わりとなって皆にソレを知らせるため、瞬きも忘れ指を差す。
その先に見えるのは…
#呟怖

気づいて数日─左の端にしか見えない女は日に日にその姿を崩して行き、最期はトシャンと視界から消えた。
撥ねた腐汁は目を濁らせやがて光を失った。
そして今は左にしか聴こえない恨み言に耳の終わりを覚悟しつつ、いったい自分が何をしたのだと右耳を捻る痛みで正気を保っている。
#呟怖

(そういえば)と部屋から無くなっている物に気づく。特に困る訳では無いけれど…
掃除をすれば出てくるだろうと立ち上がり踏み出した足先で何かを蹴った。ドアと壁の隙間に転がって行くのは息子のスーパーボールだ。
目で追った先から真っ白で小さな手がボールを掴んで引っ込んだ。
#呟怖 https://twitter.com/fooler_/status/1158694879855173633 

先日亡くなった○○さん、あの部署に行かされて鉛筆削るしか仕事がなかったみたい。でさ、今でも音が聞こえるんだって。削る音。お掃除のおばちゃんもボヤいてた。
削っちゃ折って、折っちゃ削って鉛筆散らかしてる人が居るみたい。

○○さん、もうやらなくて良いのにさ。
#呟怖 https://twitter.com/fooler_/status/1157899558061395973 

ホームへ下るエスカレーターの風避けを過ぎると消える人がいる。習慣の名残り。成仏を
#呟怖

雨降りで横断歩道に赤く滲む信号の光に見蕩れていたら、白線に手を掛けて這い上がろうとするモノがこちらをじっと見ているのでコンビニへ戻ろうと……
そっちも渡れなくなっていた。
#呟怖

「月が綺麗ですね」
そう呟いた男を、死に様を留めた何人もの女達が囲んでいる。
#月が綺麗ですねを1番ホラーに書いた人が優勝
#呟怖

あの夜埋められた私は土に還って別のモノになったようだ。漸く土から生えた私は…私は…
何になったのだろう。
#呟怖 https://twitter.com/iBuKi0346298/status/1147465678720389120 

仏陀の予言より五十六億七千万年。今こそ人々を輪廻の軛から解き放ち、ブラフマーの懐へ救済するため、弥勒は出世したのであった。
#呟怖 https://twitter.com/okabanamitsuoni/status/1147134750571692032 

飲み物を注文して向き直ると、女性は私の目をじっと見つめた。以後口を開くことなく時間だけが過ぎて行く。
「もう結構です、ありがとうございます」と言うと彼女は立ち上がり、頭を下げて出て行った。
やれやれと手元のノートに目を落とし…
書いた覚えのないおぞましい話に青ざめた。
#呟怖

「この話をした後、みんな私から離れて行くんです」女性はそう前置きしてから話し始めた──
「ありがとうございます」と店を出た彼女を窓越しに見送りながら震えの止まらない手を握りしめる。
押し殺したような男性の声、土気色に変わった顔と共に湿った土の匂いが立ち込めた時…解った。
#呟怖

お迎えに行くと、園児たちが一人の先生を囲んでいた。皆手足をバタバタ振り回して楽しそうだ。
帰り道「新しいお遊び」と聞いてみると娘は
「せんせいのかげのまねしてたのよ」
といった。
翌日から先生は幼稚園に来なくなった。
行方がしれないそうだ。
「ほらね」娘は笑ってそう言った。
#呟怖

庭から娘が「おかあさん、おはながわらってる」と私を呼ぶ。
可愛らしいことを言う、と娘が指した方へ目をやると、今はもういない見知った顔がこっちを見ながらニヤニヤ笑っていた。

根元に酢でもかけてみよう。
#呟怖 http://pic.twitter.com/Sp8e6vcrjh

#呟怖
ダイバーのK氏はある海域で海底洞窟を見つけた。好奇心にかられ中へと進んだK氏はあまりの奇景に度肝を抜かれた。阿弥陀、弥勒、不動……。壁にずらりと仏像が並んでいた。全て岩肌に直接彫られた物のようだ。さらに奥へと進むとコツッコツッと音が響いてきた。K氏は慌てて引き返したそうだ。 https://twitter.com/8kou_hirano/status/1134102185539538944 

仕上がりが気に入らないと、夜な夜な現れては明け方まで責め立てる若い女性に謝り続けて寝不足なんだと愚痴を零す死化粧師。#呟怖

気配に気付いてはいた。
けれど何がある訳でもなく(いつもの事)としていたのだけど…
ある日そこの外を通ったら、内側から小窓へ向けて体当たりのようなドンッという音がしたので声が出た。
以来通る度、窓へペタリと両手と耳が張り付きこちらの様子をうかがっている。

霊安室の話。#呟怖

「ハンコ買いに行ったら自分のが無いのよ」と友人が言う。今まであったのにと店員に尋ねると
「販売中止になりました」と頭を下げたのだという。
三日後友人は行方が分からなくなった。その後、全国で相次ぐ失踪者に周囲は気味悪がった。
何故○○姓ばかり…と。#呟怖

昔の事
覚えているのは毎晩母に後ろから抱きかかえられ寝ていた事。
それが嬉しくて目を瞑るのがもったいないなと思った事。
気づくとドアを開けて母が灯りのついた部屋へ戻るのを見ていた事。

ドアが閉まっても後ろから抱きかかえられているから怖くなかった事。

昔の事。
#呟怖

ベニヤで囲われた喫煙室の木目が人のニヤケ顔に見えて気になる。そうとしか見えなくてある日、喫煙仲間に教えてやろうとドアを開けたら、一人が煙草を吸いながらこちらを向いた顔が木目と同じニヤケていた。翌日は二人、また次の日は三人に増えた。気味が悪いが煙草は止められない。
#呟怖

深夜ゴミ出しに降りてきた。集積場を開けるとドサッと転がり出た袋が小刻みに震え、中はまだらに曇っている。
生き物か!?と近寄ると、中には数体の人形がこちらに目を向けていた。
口を固く縛られていては息も苦しかろうと咥えていた煙草で幾つか穴を空けて中に戻して閉めた。
良いことをした。
#呟怖

交差点で轢かれて死んだ子が今も同じ時刻になると当時の如く轢かれるさまを繰り返すのだそうだ。
それを知ったその子の母親が、交差点で自ら赤信号を飛び出した。
見えたのだろうか、それとも見えなくとも抱きとめられると信じたのだろうか。指の先、数センチでも触れることができただろうか。
#呟怖

川を見下ろす女が通りすがりにこちらを向き「ね、一緒に」とにっこり笑った。
ふらふらと差し出された手を取ろうとする…とその手が毛むくじゃらであるのに気づきハッとした。女は舌打ちひとつひとりで欄干を飛び越えた。
水音はしなかった。
#呟怖 https://twitter.com/uri_bou02/status/1114839170319441920 

「後ろに気配を感じて振り向くでしょ、で、いない。でも向き直った鼻先にそれは居るのよ」と別れ話の席で彼女は嬉しそうに話す。
「仕組みがわかったから私にもできる」
そう言って笑顔で去った彼女は翌日ビルの屋上から飛んだ。
もうどこにも逃げられないような気がする。#呟怖

長風呂好きの友人が泊まりに来た。先に勧めてテレビを見ていたら「はあ~ほぐれる」と気持ち良さそうな声がする。
一時間経っても出てこないのでドア越しに声をかけるが返事がない。
「おい大丈夫か!?」ドアを開けると湯船は肉色に染まり、目玉が浮いて「もう少し」と声が…
咄嗟に栓を抜いた。
#呟怖

昔遠足で山道を歩いていると大きい羽根が落ちていた。何鳥のだろうと軽く振ったら小さくつむじ風が起きたので、面白くなってリュックにしまって帰って来た。その晩、夢に大きな影が現れて「お前が持つにはまだ早い、健やかであれよ」と言って消えた。

最近ひとりで山に登りたくて仕方がない。
#呟怖

分煙のあちらとこちらは胸から上は曇り硝子の配慮で見えないのだけれど、座ってからずっと自分と同じ動作をしている硝子隣の席の人。バッグから出した本まで同じとは。思わず頭を低くして覗いてみたら、ワタシが私を睨みつけた。
#呟怖

禁じられた森に入った七人の子ども達は夕方にはちゃんと家に帰ってきた。
しかし森からは楽しそうな子ども達の声が夜になっても響き聴こえていたそうだ。七人は次の日から笑わなくなった。
話さなくなった。
学校には来た。
今日も森は賑やかだ。
私も仲間に入れて欲しいと我が子は泣いた。
#呟怖

呟怖.ORG | 呟怖

呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。